解体工事の完了時に確認する仕上がり・動作・残作業

解体工事のイメージ

解体工事の完了時は、建物がなくなったことだけで引渡しとせず、契約した範囲が撤去されているか、地面や隣地との境界に問題がないか、残作業と費用が整理されているかを現地で確認します。構造や延床面積、接道条件、残置物、アスベスト調査、付帯工事、整地の内容によって、確認すべき箇所は変わります。

立会いでは、仕上がりを確認しながら写真を残し、気になる点は口頭だけで済ませず、場所・内容・対応期限を記録に残しましょう。工事完了の確認書や請求書に署名・支払いをする前に、未完了の作業や追加費用の扱いも確認しておくと、引渡し後の行き違いを減らせます。

解体工事の完了時に確認する仕上がり・動作・残作業のイメージ
目次

立会いでは「撤去範囲」「地面」「残作業」を分けて見る

完了確認の進め方は、現地で全体を見てから、契約書や工程写真と照合し、最後に書類と残作業を確認する方法が実務的です。建物の解体後は、工事前に隠れていた地中物や、撤去後に初めて分かる地面の状態が現れることがあります。目視できない場所まで確認できたと考えず、施工会社に説明を求めることが重要です。

現地確認では、まず敷地全体を見渡し、次に境界付近、道路との接続部、残す設備や構造物、整地面の順に確認します。最後に、未実施の作業、再訪問の予定、追加費用の有無を担当者と照合します。問題を見つけたときは、直ちに「施工不良」と決めつけず、契約範囲・現況・施工会社の説明を並べて記録しましょう。

確認の対象主に見る内容確認に向く方法注意点
建物・付帯物の撤去契約対象の建物、塀、門扉、樹木、設備などの残り見積書・契約書の工事項目と現地を照合残すものと撤去するものの区別を先に確認する
整地・敷地の状態地面の高さ、凹凸、瓦礫やコンクリート片、排水状況敷地全体を歩いて目視し、疑問箇所を撮影仕上げの基準は契約内容によって異なる
境界・道路側隣地側の塀や舗装、道路との段差、出入口工事前写真や境界確認資料と比較隣地側の損傷と既存の傷みを区別する
残作業・未確認事項撤去待ち、補修、清掃、書類提出、再訪問担当者と一覧を作り、期限と担当を記録「後で対応」のまま引渡し扱いにしない
書類・精算完了報告、写真、請求書、追加分の根拠書類の内容と工事範囲を照らし合わせる説明を受けていない項目はその場で確認する

費用については、完了時に請求書の金額だけを見て判断するのではなく、契約金額、変更の合意、追加作業の説明と対応関係が分かるかを確認します。地中埋設物など、着工前には把握しにくい事情があった場合も、発見時の写真、作業内容、処分や対応の根拠、金額への反映を説明してもらいましょう。完了確認は、金額を一律に評価する場ではなく、請求内容と実際の工事を結び付ける場です。

契約した撤去範囲が現地に残っていないか

「解体工事一式」という表記だけでは、どの付帯物まで撤去する契約なのか判断しにくい場合があります。完了時は、見積書や契約書の項目、工事前に作成した現況写真、打ち合わせ記録を見ながら、撤去対象と残置対象を一つずつ確認します。工事前に対象物の写真へ印を付けておくと、立会いでの照合がしやすくなります。

構造・延床面積と、現地の撤去跡を照合する

木造、鉄骨造、鉄筋コンクリート造など、構造によって解体方法や発生する廃材は異なります。完了時に構造別の工法を再評価する必要はありませんが、どの建物を対象にした工事か、物置や増築部分を含めた契約だったか、基礎や土間コンクリートの撤去範囲はどこまでかを確認してください。

延床面積は、建物全体の撤去対象を把握する手掛かりになりますが、面積だけで工事の完了を判断することはできません。別棟、増築部分、地下室、建物に接続した倉庫などが契約から漏れていないか、現場の建物配置図や見積書の記載と照らし合わせます。建物が複数ある場合は、対象ごとに撤去済みか、残す建物に傷や汚れがないかを見ます。

地面に残った基礎については、「建物の解体」と「基礎・地中部分の撤去」が同じ意味とは限りません。契約上、基礎をどこまで撤去するのか、地中梁や杭、独立基礎などを対象に含むのかを確認します。地面から見えない部分が残る契約の場合は、残置の範囲や理由が書面・写真で分かるか、次の土地利用に支障がないかを確認し、曖昧な点を残さないようにします。

塀・門扉・植栽・設備などの付帯工事

建物本体以外では、ブロック塀、フェンス、門柱、門扉、カーポート、物置、庭木、庭石、井戸、浄化槽、配管、電気設備などが対象になり得ます。ただし、これらをすべて撤去するとは限りません。隣地との境界にある塀を残す契約や、門扉・植栽を一部残す希望がある場合は、現地の状態を契約時の指示と照らし合わせます。

撤去予定だった物が残っている場合は、対象物の位置と大きさが分かる写真を撮り、担当者に「契約上の撤去対象か」「残す合意があったか」「未施工ならいつ対応するか」を確認します。反対に、残す予定の設備や構造物が撤去されていた場合は、代替対応の有無を含めて、すぐに記録を残します。口頭での説明だけで納得できないときは、該当する見積項目や打ち合わせ記録を一緒に確認しましょう。

残置物・石綿関連の作業記録を確認する

家具、家電、生活用品などの残置物は、解体工事の前に別途処分する契約だったのか、施工会社の作業に含めたのかで、完了時の確認範囲が異なります。予定していた物が敷地に残っていれば、誰がいつ撤去するのかを確認します。対象外の物まで一方的に撤去されたように見える場合も、処分経緯と合意内容を照合し、必要があれば写真とともに施工会社へ問い合わせます。

アスベストに関する調査や除去等を伴った工事では、解体後に「建物がなくなった」という事実だけで、関連作業の確認を終えないようにします。契約や工事記録に含まれる調査・措置について、完了した範囲、対象箇所、関係する報告資料や写真の有無を確認してください。作業の対象外だった箇所や、現場で追加確認が必要になった箇所がある場合は、その説明と処理状況を記録に残します。専門的な適否を立会いだけで判断しようとせず、説明資料を受け取って保管することが実務上の要点です。

接道条件も、完了後の現地確認に関係します。敷地の出入口が道路に面している場合、工事車両の出入りで道路側の縁石、舗装、側溝、歩道などに損傷がないか確認します。接道が狭い、敷地と道路に段差がある、道路際に塀や門柱を残すといった条件では、施工前の写真と見比べ、工事後に通行や土地の出入りに支障がないかを確認しましょう。

公的機関等の一次情報で確認

制度・許可・法令・補助制度は改正されることがあります。個別の工事・契約では、リンク先と対象地域の行政機関等の最新情報を確認してください。

整地の仕上がりは契約時の基準と次の利用から判断する

整地の見た目に「どこでも同じ完成形」があるわけではありません。表面をならす程度なのか、砕石を敷くのか、土を補うのか、転圧を行うのかなど、契約した仕上げによって完了の判断基準が違います。土地を駐車場として使う、建築予定がある、売却するなど、次の利用目的によって必要な状態も変わるため、立会いでは契約上の仕様と実際の利用予定を分けて確認します。

地面の高さ・凹凸・排水を見る

敷地を歩き、局所的に深く沈んでいる場所、足を取られるほどの凹凸、車両や重機の通行跡、雨水が集まりそうな低い箇所がないかを確認します。整地面を一方向から眺めるだけでは、建物跡や敷地の端に残ったくぼみに気づきにくいため、道路側から奥へ、建物の外周があった場所、敷地の四隅という順に見て回ると確認しやすくなります。

排水は、立会い当日に雨が降っていない場合、流れ方を目視できないことがあります。その場合は、現地の高低差や排水設備の状態を見て、気になる場所を写真に記録し、施工会社に整地の勾配や排水先について説明を求めます。「水がたまらない」といった口頭説明だけで済ませず、問題が起きたときの連絡先や、確認・補修の進め方も確認しておくと安心です。

地中物・破片・既存物との区別

地表にコンクリート片、瓦、金属片、ガラスなどが見える場合は、工事で発生したものか、工事前からあったものかを確認します。目に付いた破片は、敷地内の位置と大きさが分かるように撮影し、施工会社に撤去対象かどうかを質問してください。地面に埋まっている物は、表面からすべて把握できるわけではないため、地中物の有無を立会いだけで断定しないことが大切です。

地中からコンクリート、古い配管、浄化槽、杭などが見つかったと説明を受けた場合は、発見場所、判明した時期、対応内容、残置または撤去の判断を確認します。追加作業があったなら、作業前後の写真、変更内容の合意、請求への反映が追える資料を求めましょう。地中物が後から見つかった場合の対応は、契約の条件や現場の状況に左右されるため、その場で一律の結論を求めるのではなく、事実と合意を整理します。

隣地境界・道路との接続部も確認する

隣地境界に接する塀やフェンス、擁壁、植栽は、解体前からの状態と工事後の状態を比較します。残す予定のものに傾き、欠け、汚れ、破損がないか、撤去したものの基礎や破片が隣地側に残っていないかを確認します。境界の位置自体が明確でないときは、現場で独自に境界線を判断せず、測量資料や関係者間の確認状況を施工会社に尋ねます。

道路との接続部では、舗装や側溝、縁石、歩道、出入口の段差に変化がないかを見ます。工事前からあった劣化と工事中に生じた損傷の区別が難しい場合は、施工前写真や工事記録と比較し、判断材料を共有してもらいましょう。道路側の清掃が契約に含まれる場合は、土砂や破片の残り、側溝への流入物も確認します。近隣への説明や補修が残っている場合も、完了扱いにせず、対応する人と期限を記録します。

現地で見えない作業は写真と説明資料で補う

解体工事では、基礎や地中部分、建物内部の作業など、完成後に目視できない工程があります。完了時の現場だけを見ても、契約した作業をどのように行ったか確認できないため、工事中の写真や報告資料を受け取っておきましょう。写真があるかだけでなく、何の作業を、どの場所で、いつ撮ったものかが分かるかが重要です。

写真は場所・工程・撮影時期が分かる形で受け取る

写真には、建物全景、各方向からの撤去状況、基礎撤去後、地中物の発見や処理、整地後、道路・隣地境界付近などが含まれていると、工事の前後を追いやすくなります。アスベスト関連作業や付帯工事が契約に含まれる場合は、その対象箇所や作業の記録があるかも確認します。必要な撮影内容は工事によって異なるため、撮影枚数だけで十分・不十分を決めないようにします。

写真ファイルに撮影日や場所が分かる名称を付けてもらえるか、一覧表や工事報告書と対応しているかも確認しましょう。たとえば「建物裏・基礎撤去後」「道路側・整地完了」のように、位置と工程を照合できる資料なら、後日問い合わせるときにも説明がしやすくなります。ファイルを受け取ったら、開けるか、必要な写真が揃っているか、データの保存先が分かるかを、その場または受領後すぐに確認してください。

工事前の写真が手元にない場合は、施工会社が保有する写真の提供を依頼し、現場の状況と照らし合わせます。すべての細部が写真に写っているとは限りませんが、工事前後の状態を比較する手掛かりになります。提出資料がない、撮影範囲が不明、説明と写真の内容が一致しないといった場合は、どの資料で代わりに確認できるかを担当者に尋ね、回答を記録します。

立会いで撮る写真の残し方

気になる箇所を撮るときは、全体が分かる写真と、状態を確認できる近接写真の両方を残します。近接写真だけだと敷地内のどこか分からず、全景だけだと細部が確認できないためです。撮影場所をメモに記し、可能であれば担当者と同じ対象を見ながら、その場で説明を受けます。

  • 敷地全体と、建物があった位置を確認できる写真
  • 塀・門扉・植栽・物置など、残すものや撤去予定の付帯物
  • 地面の凹凸、破片、くぼみ、排水が気になる箇所
  • 隣地境界や道路の舗装・側溝・出入口の状態
  • 未完了作業や補修予定箇所と、その周囲が分かる写真

写真は撮影日が分かる状態で保存し、施工会社から受け取った工事中の写真とは別フォルダーに整理しておくと、後から混同しにくくなります。撮影データを加工して元の状態が分からなくなることを避け、説明を受けた内容や担当者名、撮影場所をメモと一緒に保管します。写真を撮ることは責任の所在をすぐに決めるためではなく、双方の認識をそろえて、必要な確認や対応につなげるための記録です。

残作業は担当者・期限・費用を一覧にして引渡しを進める

現地確認で作業の残りが見つかった場合は、「あとでやります」という口頭の約束だけにしないことが大切です。残作業の内容、場所、担当者、実施予定日、費用負担、完了を確認する方法を一覧にして、施工会社と共有します。清掃や小さな補修のように見えても、契約範囲に含まれる作業なら、完了したことを確認できるまで管理しましょう。

記録する項目記入例(想定)確認する理由
場所・対象敷地奥の旧物置跡、道路側の側溝付近後日の認識違いを防ぐ
残っている内容契約対象の撤去物が残る、土砂の清掃が必要作業の完了条件を明確にする
対応方法撤去、清掃、補修、再確認など何をもって完了とするか決める
期限・担当者予定日と窓口担当者を記載連絡先と進捗確認の基準を残す
費用・請求の扱い契約内か追加作業か、金額の説明資料請求書との対応を確認する
完了の確認方法再立会い、写真提出、書面報告対応済みかを後から判別できる

追加費用が発生するという説明を受けた場合は、何の作業に対する費用か、当初の契約に含まれていないと判断した理由、作業前に説明・合意があったかを確認します。地中物や予想外の状況に対応した場合は、発見時の写真、作業記録、処分や運搬の内容など、請求額を理解するための資料を求めます。内容が確認できないまま請求書にまとめられているときは、該当項目の説明を受け、合意内容と照らし合わせてから精算しましょう。

反対に、施工会社が「契約外なので別途対応」と説明する作業については、契約書の記載と現場状況を確認してから判断します。契約に含まれるか明確でない項目は、見積書、仕様書、打ち合わせ記録、追加変更の書面など、双方が確認できる資料を探します。その場で結論が出ない場合は、いったん未解決事項として一覧に残し、説明を受ける期限を決めます。確認を保留したことと、作業を承諾したことが混同されないよう、記録の表現にも注意してください。

引渡しを急ぐ事情があっても、残作業の一覧を作らずに「完了」とだけ記載するのは避けたいところです。確認書へ署名する場合は、記載内容を読み、残作業や未確認事項があるなら、その項目が書面に反映されているかを確かめます。書面に追記できないときは、メールなど後から内容を確かめられる方法で、未完了事項と施工会社の回答を残してください。

請求書・完了書類・説明書は一緒に保管する

引渡し後に問い合わせをする際、現場の写真だけでは工事範囲や支払い内容を確認できないことがあります。完了時には、工事内容と精算を照合できる書類を受け取り、写真、契約関係書類、連絡記録と一緒に保管します。施工会社から届く資料の名称や形式は異なるため、書類のタイトルだけで判断せず、中身に必要な情報が記載されているかを確認しましょう。

完了時に受け取る資料を照らし合わせる

保管しておきたい資料には、契約書・見積書、工事内容の変更や追加に関する記録、完了報告書、工事写真、請求書、支払いの記録、付帯設備や作業に関する説明資料などがあります。アスベスト関連の調査・措置や、撤去物の処分に関する資料を受け取る約束がある場合は、その資料も対象です。何を受け取るかは契約と工事内容に応じて確認し、作成されない書類がある場合は理由を聞いておきます。

完了報告書では、工事対象、実施した作業、完了日、未施工・残作業の有無が読み取れるかを確認します。請求書では、契約額、変更分、追加分、すでに支払った金額などの関係が分かるかを見ます。金額の差があれば、どの変更・追加作業に対応するのか、説明資料や合意記録があるかを照合してください。請求書の記載だけで内容が分からない項目は、内訳や作業記録の説明を求めます。

保証書・説明書がある場合は対象を読む

解体工事では、すべての工事に一律の保証書が付くとは限りません。保証や補修に関する書面を受け取った場合は、対象となる工事・箇所、期間や条件、対象外となる事象、申出方法、窓口を確認します。書面の名称が「保証書」でなくても、工事後の不具合への対応条件を記した案内や、担当窓口の説明資料がある場合は、同じ保管場所にまとめましょう。

施工会社が口頭で補修対応を説明した場合も、対象の範囲と連絡方法が分かるよう、メールや書面で確認しておくと安心です。保証という言葉だけを根拠に、地中の状況や隣地との問題がすべて対象になると考えるのは適切ではありません。何が対象で、どのような場合に現地確認を依頼できるのかを、受け取った資料に沿って確かめてください。

紛失しない保管方法を決める

書類は紙だけ、またはデータだけに偏らず、必要なものを探しやすい形に整理します。紙の原本は工事名・所在地・完了時期が分かるファイルにまとめ、写真やメールはバックアップを含めて保存します。写真のファイル名やフォルダー名に場所・工程・撮影時期を付けると、後で現場の状況を確認しやすくなります。

  • 契約書、見積書、工事範囲や仕様を示す資料
  • 追加・変更作業の説明と合意が分かる記録
  • 工事前・工事中・完了後の写真と完了報告書
  • 請求書、領収書や振込記録などの支払い資料
  • 保証・補修条件、説明書、担当窓口の連絡先
  • 残作業の一覧、施工会社とのメールや問い合わせ記録

保管期間を一律に決める必要はありませんが、土地の利用や売買、次の建築工事に関連して資料を求められる可能性があります。次の土地利用が始まる前に、契約書類・完了写真・精算資料が揃っているかを確認してください。土地の所有者が変わる予定があるなら、引き継ぐべき資料を整理し、誰にどの書類を渡すかも検討します。

施工会社を選ぶ段階で完了報告の方法を確かめる

完了時の確認を円滑にするには、依頼先を決める段階で、施工後に何を報告するのか聞いておくと役立ちます。ここでいう比較は、解体業者全般の選び方ではなく、引渡し時に必要な情報を受け取れる体制があるかを確認するものです。契約前に資料の種類や提出方法を確かめておけば、工事後に「写真がない」「残作業の記録がない」といった行き違いを防ぎやすくなります。

確認する点具体的に聞く内容向いている確認方法注意すること
工事写真どの工程・箇所を撮り、どの形式で渡すか写真の例や報告書の見本を見せてもらう「写真を撮る」だけでなく対象を確認する
地中物への対応発見時の連絡、写真、追加作業の合意方法契約書や変更手続の記載を確認する説明・合意の時点が曖昧でないかを見る
整地の基準仕上げの内容と完了確認の方法仕上がりの仕様を見積・契約に照合する「きれいに整地」だけでは基準が不明確
残作業の管理一覧の作成、期限、再確認の方法担当者と連絡手段を確認する完了後の窓口が現場担当だけとは限らない
請求と完了書類追加分の根拠、完了報告、請求内訳書類の受取時期と内容を確認する書面の名称ではなく説明可能な内容を見る

現場担当者が変わる可能性も考え、工事完了後の問い合わせ先を聞いておきます。電話番号だけでなく、担当部署や受付方法、写真や書類をどのように送るか、返答の進め方を確認しましょう。施工会社の回答が明確でも、契約書や見積書に反映されていない場合は、どの資料に記載されるのかを確かめてください。

「整地はどの状態を完了としますか」「基礎や地中の構造物はどこまで撤去しますか」「契約外の地中物が見つかったら、作業前にどう説明・合意しますか」「工事前後の写真や完了報告書は受け取れますか」「残作業がある場合、一覧と期限を記録できますか」と質問すると、完了時の進め方を具体的に把握できます。回答は口頭の印象で比べるのではなく、契約資料への記載や、書面で確認できるかを見ましょう。

完了確認を担当する人が、契約内容や変更経緯を把握しているかも大切です。窓口が営業担当、現場監督、事務担当などに分かれている場合は、完了時の指摘や請求について誰が取りまとめるのかを明確にします。説明の窓口が分からないまま引渡しを迎えると、問い合わせ先を探すところから始めることになりかねません。契約時点で、工事後の連絡ルートを確認しておきましょう。

不具合や説明の食い違いは証拠を残して窓口へ伝える

完了後に地面の沈み、排水の不具合、破片の露出、隣地側の損傷などに気づいたときは、まず発見した日時と場所を記録し、周囲を含む写真と近接写真を撮ります。安全に影響する可能性がある状態では、無理に触ったり埋め戻したりせず、状況が分かる範囲で保全し、速やかに施工会社へ連絡してください。雨や利用状況によって状態が変わる場合は、変化の記録も残します。

連絡では、次の内容を簡潔に伝えます。

  • 工事の所在地、完了日、契約者名
  • 不具合を見つけた日時と場所、現在の状態
  • 現地写真や工事中の写真、気づいた経緯
  • 施工会社に希望する対応(現地確認、説明、補修の相談など)
  • 連絡後に確認したい期限や次回の連絡方法

電話で先に状況を伝えた場合も、後からメールなどで同じ内容を送って、日時・説明・今後の予定が残るようにします。窓口へ連絡しても返答がない場合は、現場担当者だけでなく会社の問い合わせ先へ連絡し、これまでの経緯と希望する対応を時系列で整理して伝えます。対応に関する説明を受けたら、現地確認の日程、確認する箇所、費用負担の考え方を記録してください。

施工会社の説明と手元の資料に食い違いがあるときは、感情的な応酬にせず、該当箇所を特定して確認を依頼します。「契約書のこの項目では撤去対象と読めるが、現地に残っている」「完了報告では作業済みだが写真の場所が分からない」といった形で、資料と現況の違いを具体的に示すと話が進みやすくなります。原因や責任がその場で分からない場合は、現地確認や追加資料の提出を求め、確認結果を文書で受け取ります。

自分で補修や撤去を始めると、工事後の状況を確認しにくくなることがあります。安全上の理由などで応急対応が必要な場合は、対応前後の写真、実施した作業、費用の記録を残し、可能な範囲で施工会社にも事前に連絡してください。保管している契約書、完了報告、工事写真、請求書、やりとりの記録をまとめておくと、窓口への説明や次の相談に役立ちます。

よくある質問

完了確認の立会いで、どこまで自分で判断すればよいですか?

立会いでは、目視できる撤去範囲、整地、付帯物、道路や境界付近の状態を契約内容と照らし合わせ、疑問点を記録するところまでを基本とします。地中の施工状況や専門的な処理の適否を、見た目だけで判断する必要はありません。工事写真や報告資料の説明を求め、判断できない点は未確認事項として残してください。

完了時に雨が降っておらず、排水の状態を確かめられません。

雨天時の状況を立会いで確認できなくても、整地の仕様や高低差、排水設備、排水先について施工会社に説明を求めることはできます。水が集まりそうな場所を撮影し、後日問題が起きた場合の連絡方法と確認の進め方も記録します。現時点で目視できないことを、排水に問題がない証拠とみなさないようにしましょう。

完了確認書への署名を急かされた場合はどうすればよいですか?

書面の記載内容を読み、残作業や未確認事項、請求に関する疑問が反映されているか確認してから判断します。分からない項目があれば説明を求め、未対応の内容を追記できるか相談してください。署名の意味や扱いが不明なときは、その場で説明を受け、必要に応じて持ち帰って確認します。残作業があるなら、完了扱いと混同されないよう書面に記録を残すことが重要です。

工事後に地中から廃材が出てきたら、すぐに撤去を依頼できますか?

まず安全に配慮し、発見した場所、日時、廃材の状態が分かる写真を撮り、施工会社へ連絡します。工事由来か既存のものか、契約の撤去範囲に含まれるか、地中物への対応が合意されていたかを資料と照らし合わせてください。撤去方法や費用の説明を受け、作業を進める前に内容と負担の扱いを確認しましょう。

工事写真や報告書が受け取れないときは、何を確認すればよいですか?

まず契約書や打ち合わせ記録に、提出する写真・報告書の記載があるかを確認し、施工会社に資料を依頼したうえで、提出できない理由を尋ねます。写真がない場合は、作業日報、完了報告、現場担当者の説明など、代わりに工程や作業範囲を確認できる資料がないか相談します。対象工程や場所を特定して質問し、回答と今後の対応を記録してください。

請求書に追加費用があるものの、完了時に初めて説明されました。

追加項目が何の作業に対応するのか、作業が必要になった経緯、作業前の説明・合意の有無、作業記録や写真があるかを確認します。契約書・見積書・変更記録と請求書を照合し、説明が不足している項目は内訳や根拠を求めましょう。内容を確認できないまま支払額を判断せず、未解決の項目と施工会社の回答を記録に残すことが先決です。

まとめ|解体工事で今回確認したポイント

解体工事では、完了確認・残作業・引渡し・保管書類に集中する。この記事では、特に「建物構造、接道、残置物、石綿事前調査、整地範囲」のうちタイトルに関係する条件へ絞って整理しました。 隣接テーマまで広げず、今回の判断に必要な範囲を確認することがポイントです。

  • 動作・仕上がりを確認する
  • 残作業を確認する
  • 写真を確認する
  • 保証書・説明書を確認する
  • 請求書を確認する

次にすること:完了確認をする前に動作・仕上がり・残作業を確認し、必要な書類を受け取ってください。

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